B氏は怒りに満ちていた。
「Aの野郎、あいつは邪魔だ。殺してやりたい。」
とうとうB氏はA氏を殺害する計画を立て始めた。
一方、A氏は憂鬱だった。
「私は一体いつになればこの状態から開放されるんだろう。いつまでこのままなのだろう。」
A氏はコップについだ酒を一口飲んだ。
途端にA氏は床に倒れた。呼吸も止まっている。
B氏は起き上がって言った。
「一瞬気を抜いた隙にコップの中に睡眠薬を入れてやった。もう目覚めることはない。俺は自由になったんだ。もう少し遅かったら俺の方が殺される所だったかもな。」
B氏は机の上にあった病院の予約書を破り捨てた。
「先生、今日の昼一時に診察の予約を入れていた患者さんが予約をキャンセルするそうです。」
「もしかしてA氏か?今日は来るように念を押して言っておいたのだが・・・。」
「どのような病状なんですか?」
医者は小さくため息をつきながら言った。
「多重人格障害者なんだ。今日はA氏の中のもう一人の人格B氏をなんとかして消滅させるはずだったんだ・・・。」